BLACK MOON, Model Yusei Yamamoto, Shot by Yokna Patofa

Monday 6 May 2013

第32回土門拳賞受賞作品展 亀山亮写真展 Ryo Kameyama『AFRIKA WAR JOURNAL』

第32回土門拳賞受賞作品展 亀山亮写真展「AFRIKA WAR JOURNAL」
  • 会場:銀座ニコンサロン
  • 住所:東京都中央区銀座7-10-1 STRATA GINZA(ストラータギンザ)1階・2階「ニコンプラザ銀座内」
  • 開催日:2013年4月24日(水)~2013年5月7日(火)
  • 時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
  • 休館:会期中無休
明日まで。ブログに書くのが遅くなりましたが、是非沢山の人に見てもらいたい写真展でした。

「善悪や白黒ではなく、人間の狂気も含めて灰色の部分を大事にしたい」。

誰もが暴力の被害者になるか加害者になるか紙一重の戦場を歩くうち、伝えたいものも明確になった。


「見た人が自分や家族に重ねて考えられる写真を撮っていきたい」 (亀山亮)

映っている人たちが、他人には思えなかった。
アフリカの精神病院の中の、少なくとも私は、これまで見たことがなかった、壊れた心。
仲間のように(説明だけを見れば、到底受け入れられないような犯罪グループのポートレイト)、格好良く。目の前にいる人のように(「乾いていながらも心の襞に残り続ける/存在の片鱗(後書きから)」)--具体的には『ツチ系民兵のリーダー、ヌクンダ将軍/コンゴ民主共和国北キヴ州2008年』という一枚が良く思い浮かぶ。あの写真のざらざらした怖じ気づくほどの緊迫感が。もしくは『迫撃砲の直撃を受けた負傷者を病院に運ぶ避難民/リベリア共和国モンロビア市2003年』この人が立っている場所と瞬間。

苦しい体験を語る人々を、輪郭を残しながら強く包む様な亀山さんの写真には、その瞬間の透明度には、心の新しい窓が開かれる思いでした。そしてどの写真も、それを見ると、場所の空気を吸っているような気にさえさせられる。
亀山さんの言葉通り、大切な人の写真のような感覚さえ与えて来る。
それは本当に辛い。
でも本当に本当はそうなんじゃないか。だからこれは本当に辛いことだ。辛いままだ。
自分は見ることが出来てすごく良かったと思うし、沢山の人に見てもらいたいと思った。
亀山さんは、何かの記事で、自分の写真を、飾るような写真ではないと言っていたけど、私はそうは思わない。壁にかければ、無関心でいることは出来ない位の強い写真だけど、持っていたいとか、なくしたくないとか、見ていたいとか、同時に思わせるものがあるのだ


Ryo Kameyama   http://www.ryokameyama.com/

インタビュー(7年間アフリカを撮り続けた写真家、亀山亮に聞く◇前編)http://getnews.jp/archives/272336

インタビューに書いてあるけど、亀山さんは八丈島在住。ゴミ処理場の問題についての文章も書かれていた。

八丈島の水海山の水源を汚すもの


http://www.patagonia.com/jp/patagonia.go?assetid=83420



写真集にサインをしてもらって少し話しをする間に、二回くらい、
亀山さんに「元気で、体に気をつけて」と言って、
見に来た人たちが会場を後にして行くのを聞いた。
それが一番の言葉な気がした。



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