勇者・・。勇者に対して私が最も強い興味関心を抱いて来た・・、というのは事実といえるだろうと思います。しかしその勇者とは、必ずしも、何か素晴らしい血統や、勇気、目的を抱えていなければならない、とは必ずしも言えないと思います。
むしろ何も持たず、無防備なままで光景と対峙している退屈した人間に、私は共感を抱きます。それはハイデガーの言う意味での“おしゃべり”の無い、世界そのものとの対峙、とも言えます。
更に言えば、孤独な、ぽっかりと明るい谷底を、途方に暮れ、しかし半分身軽に、歩いている、そういう勇者が一番好きです。
退屈、勿論それこそが一番正しい。そしてアダム・カドモン・・、「木」が、受肉され、歩き出す・・その物凄い見えないエネルギーに、驚きを覚え、謎を覚えます。(これはまた、別の話ですが、私が「動物園」に興味があるのも、その、肉(木の抜かれた)、存在、退屈・・対峙 というものと関わっています。)
勇者であるには、エクスカリバーを抜ける能力が必要なのは、しかし確かだと思います。(私はこの点に関して原理主義です)
ただ、それは恐らく誰しもそうでありたいと思えば叶うものなのだと思っています。
半分望み、半分悲劇的に、成らざるを得なかった勇者に興味がある・・小さなきっかけで、例えば唯一の理解者であった姉が自殺するとかで。
yoknapatofa
始祖鳥なんとかかんとかの死 from yokna patofa on Vimeo.
『始祖鳥なんとかかんとかが死んだ日』
乾いた砂利道に学生服の男の子が俯いて立っている。石ころを蹴っている。白、青、黒、
呼ばれた感じでカメラの向こうに振り向いてから、こっちの方に歩いてくる。
お葬式の様子、写真。家の中の仏壇ぽいのと外の光と影が半分半分で映される
「遺書は無かったみたい。ただ昔から、ちょっと変わってたから・・」
自転車で学校から帰ってくる男の子 ポストから封筒がはみ出てるのを見つけて取る
封筒「タケルへ」
声「タケルへ カッコいいシャツ買ってスケボーやんな。それと本を贈ります。」
二階、机の前、光のなか 粘土の鳥っぽい恐竜ぽいやつと、鉛筆削り、既に読まれた手紙が置かれている。 封筒からシャツと、本が出てくる 本を開くと始祖鳥に◎がついてる
廊下に積まれた段ボールから壊れたヘッドホンと機械を取り出して聴く。川の映画
川で男の子が石を選んでいる カバンと自転車が遠くに置いてある 川の石はものすごく乾いていて白い 画面全体が乾いている 川は流れている 男の子は大きい石を選んで何か字を書いて川に落としに行く。字を書いてる男の子の手のアップ(カメラの影が入る) コマ撮りになってタイトルになる
テロップ『何とかかんとかが死んだ時』
テロップ『誰も何も言わなかった』
テロップ『だからぼくは気付かなかった』
テロップ『1652年の夏だった』
作業をしている男の子の顔のアップ 優しそうな顔をしているが、学校に居場所がない感じ。 理科の授業中。
授業が終わった後。チャイムが鳴ってみんなが教室から出て行くのに、男の子だけ同じ場所に座って何かを見ている
先生が何かしゃべってくるのに、困ったような笑顔で「いや、だいじょぶです」みたいなことを繰り返す
時間の経過がわかる感じで今度は落ち着いて一人でいる男の子とガランとした理科室。ホネとかある 机は黒 椅子は木 窓の外は違う白い校舎と、青空
男の子の一人で作業している姿。始祖鳥を一生懸命ノートに書き写している。
誰かの声:屋上に行けるというのは嘘だ
誰かの声:あんな重たい鍵がかかってるじゃないか
男の子のノートの内容。BGM:
始祖鳥等の絵のコラージュ
誰かの声:始祖鳥は一番高く飛べる 男の子のちいちゃい子がクレヨン描く描きかたみたいな様子
ガランとした白い夏の廊下、遠くで部活の声(三階)
保健室から出てくる男の子
昼休みという感じの校舎内 男の子は一人でカバンを持って下駄箱から靴を出して昇降口から出て行く
自転車を押してる男の子 川の近くにつく 体育座りをして顔を腕の中にうずめてじっとしている 一瞬張り詰めた空気になり、男の子がハッと左を見る
少し男の子の周囲を見渡せる感じのショット アップで背後から正面(臨場感がある感じ)
夜、 男の子が目をつむって涙を流している
母「お姉ちゃんから電話だよー」
男の子、電話の近くへ行く
「(少し話した後で)今日、川で… 始祖鳥見た。」
姉の声「(少し黙ってから)始祖鳥・・・?いつ?」
男の子「(ちょっと嬉しそうに)最近けっこういる」
姉の声「ほんと・・?今度(以下音声消え、また男の子のノートを書いている様子)」
飛行機 エンデイングテーマ
yokna patofa 19 hours ago Delete / Edit
I made this 19 or 20 years old.
He is my brother.
The story is about the death of his sister,me.
But I couldn't shoot some scene.
even it,I love this film so much.
I know other people are never interested in this film,
but this film is really beautiful.
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yokna patofa 19 hours ago Delete / Edit
But I deleted this original data file.
Because I thought this film was boring,
But this was the best of me.
I am really regret now.
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むしろ何も持たず、無防備なままで光景と対峙している退屈した人間に、私は共感を抱きます。それはハイデガーの言う意味での“おしゃべり”の無い、世界そのものとの対峙、とも言えます。
更に言えば、孤独な、ぽっかりと明るい谷底を、途方に暮れ、しかし半分身軽に、歩いている、そういう勇者が一番好きです。
退屈、勿論それこそが一番正しい。そしてアダム・カドモン・・、「木」が、受肉され、歩き出す・・その物凄い見えないエネルギーに、驚きを覚え、謎を覚えます。(これはまた、別の話ですが、私が「動物園」に興味があるのも、その、肉(木の抜かれた)、存在、退屈・・対峙 というものと関わっています。)
勇者であるには、エクスカリバーを抜ける能力が必要なのは、しかし確かだと思います。(私はこの点に関して原理主義です)
ただ、それは恐らく誰しもそうでありたいと思えば叶うものなのだと思っています。
半分望み、半分悲劇的に、成らざるを得なかった勇者に興味がある・・小さなきっかけで、例えば唯一の理解者であった姉が自殺するとかで。
yoknapatofa
始祖鳥なんとかかんとかの死 from yokna patofa on Vimeo.
『始祖鳥なんとかかんとかが死んだ日』
乾いた砂利道に学生服の男の子が俯いて立っている。石ころを蹴っている。白、青、黒、
呼ばれた感じでカメラの向こうに振り向いてから、こっちの方に歩いてくる。
お葬式の様子、写真。家の中の仏壇ぽいのと外の光と影が半分半分で映される
「遺書は無かったみたい。ただ昔から、ちょっと変わってたから・・」
自転車で学校から帰ってくる男の子 ポストから封筒がはみ出てるのを見つけて取る
封筒「タケルへ」
声「タケルへ カッコいいシャツ買ってスケボーやんな。それと本を贈ります。」
二階、机の前、光のなか 粘土の鳥っぽい恐竜ぽいやつと、鉛筆削り、既に読まれた手紙が置かれている。 封筒からシャツと、本が出てくる 本を開くと始祖鳥に◎がついてる
廊下に積まれた段ボールから壊れたヘッドホンと機械を取り出して聴く。川の映画
川で男の子が石を選んでいる カバンと自転車が遠くに置いてある 川の石はものすごく乾いていて白い 画面全体が乾いている 川は流れている 男の子は大きい石を選んで何か字を書いて川に落としに行く。字を書いてる男の子の手のアップ(カメラの影が入る) コマ撮りになってタイトルになる
テロップ『何とかかんとかが死んだ時』
テロップ『誰も何も言わなかった』
テロップ『だからぼくは気付かなかった』
テロップ『1652年の夏だった』
作業をしている男の子の顔のアップ 優しそうな顔をしているが、学校に居場所がない感じ。 理科の授業中。
授業が終わった後。チャイムが鳴ってみんなが教室から出て行くのに、男の子だけ同じ場所に座って何かを見ている
先生が何かしゃべってくるのに、困ったような笑顔で「いや、だいじょぶです」みたいなことを繰り返す
時間の経過がわかる感じで今度は落ち着いて一人でいる男の子とガランとした理科室。ホネとかある 机は黒 椅子は木 窓の外は違う白い校舎と、青空
男の子の一人で作業している姿。始祖鳥を一生懸命ノートに書き写している。
誰かの声:屋上に行けるというのは嘘だ
誰かの声:あんな重たい鍵がかかってるじゃないか
男の子のノートの内容。BGM:
始祖鳥等の絵のコラージュ
誰かの声:始祖鳥は一番高く飛べる 男の子のちいちゃい子がクレヨン描く描きかたみたいな様子
ガランとした白い夏の廊下、遠くで部活の声(三階)
保健室から出てくる男の子
昼休みという感じの校舎内 男の子は一人でカバンを持って下駄箱から靴を出して昇降口から出て行く
自転車を押してる男の子 川の近くにつく 体育座りをして顔を腕の中にうずめてじっとしている 一瞬張り詰めた空気になり、男の子がハッと左を見る
少し男の子の周囲を見渡せる感じのショット アップで背後から正面(臨場感がある感じ)
夜、 男の子が目をつむって涙を流している
母「お姉ちゃんから電話だよー」
男の子、電話の近くへ行く
「(少し話した後で)今日、川で… 始祖鳥見た。」
姉の声「(少し黙ってから)始祖鳥・・・?いつ?」
男の子「(ちょっと嬉しそうに)最近けっこういる」
姉の声「ほんと・・?今度(以下音声消え、また男の子のノートを書いている様子)」
飛行機 エンデイングテーマ
yokna patofa 19 hours ago Delete / Edit
I made this 19 or 20 years old.
He is my brother.
The story is about the death of his sister,me.
But I couldn't shoot some scene.
even it,I love this film so much.
I know other people are never interested in this film,
but this film is really beautiful.
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yokna patofa 19 hours ago Delete / Edit
But I deleted this original data file.
Because I thought this film was boring,
But this was the best of me.
I am really regret now.
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